島暮らしブログ

アクセスカウンタ

奄美のルリカケス、希少種指定解除に

<<   作成日時 : 2008/07/12 12:50   >>

トラックバック 0 / コメント 1

 タイトルには表記しませんでしたが、6月24、26、7月1日に掲載しました「保護される動物と、駆除される動物」の(4)になります。今日の話題は、奄美大島、加計呂麻島、請島に生息する「ルリカケス」が、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種(希少種)の指定を解除されることになった、というお知らせです。保護策が成功した例として嬉しいニュースです。
 ルリカケスは、1921年に国の天然記念物に指定された日本固有種で、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種(希少種)の指定を受けて保護されていました。
 しかし、幸いにもルリカケスを捕食するマングースの駆除が進み、また天然林の回復も進んだことから、7月11日に独立行政法人「中央環境審議会」の野生生物部会が指定解除を了承したのです。これを受けて、環境省は近く政令を改正することになります。

 6月24日掲載の「保護される動物と、駆除される動物」(1)で、
<奄美大島の「ルリカケス」や、アメリカ・ロッキー山脈に生存するオオカミなどのように成果が上がって、指定解除にこぎつけた動物もあります>
 と書きましたのは、環境省がレッドデータリストで絶滅危惧II類に分類していたルリカケスを、2006年改訂のレッドリストでは外したことを意味するのですが、今回は指定解除が名実ともに正式になるということですね。これは、1933年の保護法施行以来初めてのことです。

画像

画像

画像

1枚目の写真は、奄美大島龍郷湾を見下ろす長雲峠の「奄美自然観察の森」。たくさんの野鳥が集まる、バードウオッチングのメッカでもあります。2枚目の写真をよくご覧ください。中央部に見えるのが「ルリカケス」です。警戒心が強く動きが速いのでなかなか見られないのですが、「いた!! ルリカケスだ」という周囲の声で咄嗟にシャッターを切りました。残念ながらこんな悲惨な画像になってしまいましたが!! 3枚目の写真はこの森で見られる鳥たちを紹介した案内板で、1番目にルリカケスが描かれています。きれいな写真は「森林総合研究所」のホームページ(色文字列をクリックすると該当ページが開きます)でご覧ください


 ルリカケスは、顔は黒いのですが、頭頂部から頸、喉、翼、尾羽がルリ色、背中から腰や腹にかけては栗色という、じつに鮮やかな色彩の鳥です。姿がカケスに似ているので「ルリカケス」と呼ばれたのでしょうね。正式には「スズメ目カラス科カケス属」に属する鳥で、学名は「Garrulus lidthi」。雌雄は同じ色をしています。
 環境省は、ルリカケスの生息数は1,000羽を超えたと推定して、指定解除に踏み切りますが、野生生物が適正な個体数を維持して生息していくには、自然環境が温暖化などによってこれ以上悪化しないこと、そして人間が利己的な目的から自然や野生生物に被害を与えないことなど、まだまだ課題があり決して安心はできません。

 また、環境省は同じ7月11日に、佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)のトキを、9月25日に試験的放鳥することも発表しました。自然に返す試みの第1弾で、センターで訓練を積んだ10羽ほどが、周辺の水田地帯に放たれるようです。これについては、またその時期に詳しくお知らせします。

テーマ

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL


コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ルリカケスが増えたのは歓迎すべきなのでしょうが、その最大の原因がマングースの駆除にあるのなら、なんか、マグースが可哀想な気がしてきますね。
どっちつかず
2008/07/14 16:33

コメントする

ニックネーム
本 文