奥尻島はモニュメントの島 〜島旅人が選んだ8大記念碑はこれ(2)
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作成日時 : 2008/06/12 13:58
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6月10日に続いて、私の個人的関心度で選んだ奥尻島のモニュメント第2回です。島西側の奇岩と美しい夕陽の海岸線をさらに北上すると、島の最高峰神威山(かむいさん、584.5メートル)の裾野がゆるやかに海岸まで張り出した神威脇地区に出ます。
(5) 流 政之彫刻作品:神威脇地区の北追岬には、日本経済新聞の記事にも写真が掲載された、流 政之(ながれ まさゆき)さんの彫刻作品があります。三日月を乗せた石柱が3体北向きにたっている作品がもっとも有名で、これは北方領土を追われた人々の望郷の念を表現したものだそうです。これらの流さんの作品が、島の第5のモニュメントです。
(6) ブナの林:さて、島のほぼ中央部にあたる神威脇地区をもう少し北上すると、硫黄泉の幌内温泉がある北国岬に出ます。ここから山道をたどって内陸に入りますと、ブナ林になります。奥尻島はブナの離島北限地で、樹木の半分以上はブナです。樹齢100年を超える大木もあります。この地域を含めて島のブナ林を第6のモニュメントとしましょう。
(7) 賽の河原:山道を東北方向に進むと、島の東海岸に出ます。ここを北上して一気に島の最北端まで行きます。そこは稲穂岬という、大地がなだらかに海にせり出した平坦な地域です。この岬には稲穂岬灯台があり、フェリーの航路で近づくとかなり遠くから、その黒と白の横ストライブがその背後の鉄塔と一緒によく見えます。灯台下から北に広がる平地は両側を海に挟まれた静かな公園になっています。そしてこの公園から北の先端部が「賽の河原」と呼ばれる霊場で、奥尻島でも、もっともよく知られているる観光スポットの1つです。
海岸に小石を積み上げて死者を偲び、地蔵尊の周りに小石を積み重ねながら、死者の霊よ安かれと祈ります。「賽の河原」といっても、他の地域の同様の場所に比べると暗い感じはありません。3方を穏やかな海に囲まれた岬の平坦地で、背後に緑豊かな島の大地があるからでしょうか。もっとも、激しい季節風にさらされる冬は、まさに地獄のように波が逆巻き、風が咆哮するのでしょうが…。この「賽の河原」が第7のモニュメントとなります。
(8) 宮津弁天宮:さて、この北端の岬から反転して島の東海岸を南下すると、スタート地点の奥尻港に出ますが、その少し手前に、海に向かって小さく突き出たような弁天崎があり、狭い頂上に小さな社(やしろ)が建てられているのが見えます。まるで岩と一体になった空中楼閣といった感じで、真っ赤な屋根が青空にくっきりと浮かんでいます。これは「宮津弁天宮」で、もともとは島の「番所」があり、江戸時代末期に島民が大漁祈願のために建てたのが始まりだといわれています。社から眼下に見える宮津漁港とその周りの澄んだ海は美しい青緑色を見せています。この海の景観を含めた「宮津弁天宮」は第8のモニュメントにふさわしいと思います。
日本経済新聞の記事につられて、2回連続で島旅人が勝手に奥尻島のモニュメントを8つピックアップしてしまいました。観光協会や島の役所には何の関係もない、ごく個人的な印象による選択です。でも、どれも美しかったり、感動的であったりします。ぜひ、この夏のシーズン中にも奥尻島にお出かけください。
奥尻島のモニュメントについては、ボンビバン「ゆっくりと島巡り」の奥尻島紀行連載(色文字列をクリックすると該当ページが開きます)をご覧ください。2007年9月19日〜2008年3月6日まで5回の連載が掲載されています。
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