五島市玉之浦大宝の秋祭り
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作成日時 : 2007/11/10 18:05
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11月4日、五島列島最大の島、福江島の南西部、玉之浦町大宝に伝わる秋祭り「大宝郷の砂打ち(ずなうち)」が行われた、長崎新聞が伝えていました。
玉之浦といえば福江島の南西部で、西から順に大瀬崎の断崖絶壁の灯台、奇跡のルルドで知られる井持浦協会、そして大宝寺と観光スポットが連なっている、島でも有数の景勝地ですね。
大宝の海。遣唐使として入唐した弘法大師空海が帰国の時に漂着したと伝えられています。
空海が開いたという大宝寺
「大宝郷の砂打ち」は国の選択無形民俗文化財に指定されています。あまり耳にしない文化財なのでちょっと調べてみますと、日本の民俗文化財は「有形民俗文化財」と「無形民俗文化財」に大別され、さらにそれぞれ保護のしかたや取り扱いに違いのある「登録有形民俗文化財」と「選択無形民俗文化財」にわかれるのだそうです。文化財保護法第77条第1項の規定により文化庁長官によって選択される、とありますがあまりよくわかりません!!
それはともかく、このお祭りは大宝の「言代主(ことしろぬし)神社」の例祭で、疫病退散を祈願する秋祭りの一貫です。顔や手足に墨を塗り桟俵(さんだわら)を被った砂鬼サンドーラ、天狗、獅子、女形、のぼりや杵、魚、稲などを持った一行が笛、太鼓に合わせて練り歩き、途中で数回、農作業の様子を演じます。そして砂鬼たちが沿道の住民や観光客に砂を投げ付けて回り、悲鳴と歓声が響いた、と長崎新聞は伝えています。
ボンビバンの「ゆっくりと島巡り」の五島編で紹介した、歴史研究家の的野圭司さんの説明によると、
…… 言代主神社の例祭は毎年旧暦の9月28日に行われてきました。行列に神輿はありません。大きな幣をもった人、天狗に獅子、神主、巫女、鍬や杵、穂のついた稲を肩に担いだ人、ブリ2匹を棒にぶら下げて肩にした2人、晴れ着の和服の上に帯を肩から斜めにかけて頬かぶりをし、頭の上にオケとザルを乗せた奇妙な恰好した女装の男性が続きます。
そして、通りのあちこちで土を打ち種をまく所作をするんです。頭からすっぽり藁のかぶりもので顔を隠したサンドーラが、籠にいれた小粒の石を投げつけると、見物客が逃げまどいます。太鼓と笛の音がのんびり秋空に流れ、楽しく素朴な祭りです ……
こういう古くからの祭りが残っているのは、五島ならでは。来年は行ってみたいですね。
砂鬼サンドーラ、1976年の祭りから(的野圭司さん提供)
なお、大宝と大宝寺については、「ゆっくりと島巡り」の福江島(8)をご覧ください。
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